研究内容

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炎症性細胞内在 HMGB1の放出と自然免疫受容体を介した免疫応答の誘導
細胞の刺激、または細胞死に伴い、HMGB1は細胞外に放出される。細胞外HMGB1は自然免疫受容体によって認識され、炎症性サイトカインやケモカインの産生、好中球や単球などの遊走などを促進し、炎症反応の増強に関与する。中和抗体や我々が作製したデコイ核酸はこのHMGB1の機能を阻害することから治療への応用も考えられる。

研究内容(谷口 維紹 特任教授)

基本的には我々の研究は、確固とした分子生物学を土台とし、新しい技術や考えを積極的に取り入れながら、免疫系・生体防御系という複雑系をどう理解するか、という分野の先端的研究を目指しています。当然ながら、臨床医学とも深くかかわる分野であり、新しい治療法に路を開くことも視野に入れながら研究しています。

哺乳類着床前胚の発生ダイナミクスの4Dイメージングデータからの再構成

「定量的・網羅的解析」と「数理工学」の融合(小林 徹也 准教授)

我々は、バイオイメージングや次世代シークエンサーなどから得られる多種多様なデータを活用して、複雑な生命現象の動的側面の理解と定量的な予測や制御を実現するための数理理論の構築を目指しています。初期胚や免疫系などを主要な対象として、基礎と応用両面を睨んだ数理・情報技術の開発とその活用に挑戦します。

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マイクロ流体デバイスをさまざまな分野へ応用

研究内容(藤井 輝夫 教授)

藤井研究室では、マイクロ流体デバイスと呼ばれるマイクロ・ナノサイズの微細流路を持った小型集積型チップデバイスの開発と応用を進めている。基礎的な技術開発から、細胞培養に関連するセル・エンジニアリングデバイスの開発、さらに海洋調査や深海資源探査など、マイクロ流体デバイスを中心にさまざまな分野へ挑戦している。

生体組織をつくる・理解する

研究内容(松永 行子 講師)

細胞、タンパク質、生体高分子などの生体関連要素を、設計図に基づき、人工的に組み立て・配置することで、 高次な三次元組織構造の作製に関する研究を進めています。ハイドロゲル形成技術、 MEMSなどのマイクロ加工技術、分子細胞生物学を融合し、生体の疾患部位の微小環境を再現・制御し、疾患の解明、効率的治療へと貢献する基盤技術の創製を目指します。

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酸素直接供給による自発的な重層化組織構築.酸素透過膜を培養表面に用いることで,再生医療や細胞アッセイに利用が期待される重層化シートや球状凝集体といった組織ユニットを効率よく形成させることができる.

研究内容(酒井 康行 教授・センター長)

化学システム工学の方法論や考え方に強固な基礎を置いて、再生医療や細胞アッセイへの利用のためのiPS細胞や間葉系幹細胞の大量増幅・分化誘導プロセスの開発、肝や膵島を対象とした三次元移植片の効率的組織化といった培養工学的研究を進めている。

糖尿病マウスの腎臓皮膜下に埋め込まれた膵島セルファイバ

研究内容(興津 輝 特任教授)

生体より採取した細胞組織または人工的に作成した細胞組織を移植し効率よく生着させるための技術開発を行っています。そのための移植片の形状や、免疫システムからの防御のための手段について研究しています。また、生体より初代細胞組織の効率的な分離方法についての研究も行っています。特に糖尿病を標的とした組織移植に興味をもっています。

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体内埋め込み型血糖値センサ

研究内容(竹内 昌治 教授)

MEMS技術などの微細加工を利用して、生体材料を加工したり、組み立てるモノづくりを通して、医療、創薬から食品、環境、情報、生命基礎科学など幅広い分野に応用可能な汎用技術やデバイスの実現を目指している。たとえば、体内埋め込み型血糖値センサや生体や環境分子を一分子レベルで検出可能な脂質膜センサ、細胞を使った三次元組織構築などの研究を行なっている。

時空間的な振る舞いの分子プログラミングによる構築

研究内容(ロンドレーズ・ヤニック 特任准教授)

全ての生物学的プロセスは分子反応ネットワークにより制御されている。当研究室では、符号化した合成DNAを用いたin vitro系反応ネットワークを構築しており、双安定性回路や振動子などの動的かつ複雑な振る舞いを表示できる。区画化された微小空間を反応場として用いれば、情報処理機構をウェットシステムに埋め込むことが可能である。